農業に適さない土地
ブラジル・セラード地域は、ブラジル中央部に広がるサバンナ地帯。かつては酸性土壌が強く農業に適さない土地と考えられていました。 しかしながら、1970年代に入り、ブラジル政府や研究機関が土壌改良技術の開発を進めたことで状況が変わっていきます。石灰による酸性土壌の改良、リン酸肥料の活用、品種改良、灌漑技術の導入などを行ったことで、 大規模な農業生産が可能となり、コーヒー産地として急速に発展しました。
New Crop グアテマラ アンティグア ドラド イエローブルボン ウォッシュ SHB
New Crop インドネシア ジャバハル 2種の販売を開始しました!
キャラメルのような甘味が特徴。脱炭素に取り組む農園のコーヒー
| 精製 | ナチュラル |
|---|---|
| 標高 | 850〜1,250m |
| 品種 | ムンドノーボ 、カツアイなど |
| 入港月 | 2025年12月 |
| 乾燥 | パティオで天日乾燥、その後ドライヤーで乾燥 |
| 規格 | No.2、スクリーンサイズ17/18 |
| 栽培・農薬の使用 | 栽培期間中、農薬、化学肥料を必要に応じて使用 |
| 梱包 | 30㎏麻袋+グレインプロ |
| 関連プロジェクト | 脱炭素化とは? >> |
| 商品管理番号 | U615-260 |
|---|
生産国:ブラジル
生産地:ミナスジェライス州 セラード地域 モンテカルメロ地区
生産者:モンテッサー組合のうち34農園の農家さん
生産地概要:モンテカルメロ地区はミナスジェライス州の北西部に位置しており、 高温多湿の夏と、心地よく乾燥した冬という、はっきりとした四季があることも、この地域の特徴です。 香味の傾向として、カカオのような甘く香ばしいフレーバーが現れやすい地域です。
精製方法:ナチュラル
水分値:8.9%
欠点率:4.2%(12.6g/300g)
豆色:グリーン
スクリーン:Sc17以上:81.8%、Sc16:17.4%、Sc15:0.8%
Light Roast(浅煎り)
ローストナッツを思わせる香ばしさが感じられ、全体的には軽やかでクリーンな印象です。焙煎を浅めに仕上げると、ほんのりと青さを伴うフレッシュなニュアンスも残り、素材由来の個性を楽しめます。一方で、火入れが不足すると青味が前面に出やすいため、浅煎りでもしっかりと熱を入れて甘さを引き出すのがおすすめです。
Medium Roast(中煎り)
軽めのボディ感ながら、キャラメルを思わせるやわらかな甘さが現れ、味わい全体のバランスがぐっと整ってきます。ナッツ系の香ばしさに加え、ブラウンシュガーのような丸みのある甘みが広がり、親しみやすい味わいです。ミルクとの相性も良く、幅広い抽出で楽しめそうです。
Dark Roast(深煎り)
深煎りにすると、カカオニブやビターチョコレートを思わせる香味が際立ち、焙煎由来のほろ苦さの中にも個性を感じられます。苦味主体でありながら、口当たりは比較的軽やかで、後味も重たくなりすぎません。深煎りらしい満足感がありつつも飲み疲れしにくく、すっきりと楽しめます。
浅煎りではナッツ系の香ばしさに加えて、フレッシュな印象です。軽快な飲み口の中に、穏やかなナッツ感とやさしい甘さが感じられる仕上がりです。中煎り帯ではキャラメルのような甘さとナッツ感のバランスが良く、ブラジルらしいクラシックな風味を感じさせつつ、重たくなりすぎないため、日常的にも飲みやすいカップに仕上がります。深煎りではカカオニブを思わせるビターな風味が際立ちつつも、口当たりは比較的軽く、
後味は軽やかに伸びます。エスプレッソやミルクにも合わせやすく、香ばしさとほのかな甘さの余韻を楽しめます。
焙煎レンジの許容幅が広く、デイリー向けから、エスプレッソなどの用途まで柔軟に活用しやすいコーヒーです。
ブラジル・セラード地域は、ブラジル中央部に広がるサバンナ地帯。かつては酸性土壌が強く農業に適さない土地と考えられていました。 しかしながら、1970年代に入り、ブラジル政府や研究機関が土壌改良技術の開発を進めたことで状況が変わっていきます。石灰による酸性土壌の改良、リン酸肥料の活用、品種改良、灌漑技術の導入などを行ったことで、 大規模な農業生産が可能となり、コーヒー産地として急速に発展しました。
また霜害の少ない安定した気候や広大な平坦地は、ブラジル国内でも有数の生産環境として評価されています。1980年から1990年代にかけて、ブラジル南部の生産地では、霜害による被害が発生し、 生産者がより安定した気候を求めてセラード地域へ進出しました。 その後、セラードでは機械収穫を中心とした効率的な生産体制が確立されました。 大量生産のイメージが強い地域でしたが、2000年代以降は品質向上への取り組みも進み、農園ごとの栽培・精製管理やトレーサビリティの強化によって、スペシャルティコーヒー産地としての評価も高まっています。
近年は、気候変動への対応や持続可能な農業への関心が高まるなかで、水資源の管理や土壌保全、生物多様性への配慮なども重要なテーマとなっています。生産効率と品質の両立を追求しながら、 環境負荷の低減にも取り組むセラードは、ブラジルのコーヒー産業の未来を担う産地のひとつとして注目されています。
このコーヒーはブラジル・セラード地域の有名なコーヒー生産地のひとつ、モンテカルメロで進められている環境保全型コーヒープロジェクトで生産されています。プロジェクトに参加する モンテッカ―組合に所属する34農園では、土壌改善や灌漑の効率化などを通じて、温室効果ガスの排出削減に取り組んでいます。その結果、一般的な農園と比べてCO₂排出量を約5分の1に抑えることに成功しています。
さらに、このプロジェクトでは栽培過程で排出される温室効果ガスだけでなく、土壌や植生によるCO₂吸収量も評価しています。その結果、排出量を吸収量が上回る「カーボンネガティブ」の状態にあることが、ブラジルの認証機関である Imaflora によって科学的に検証されています。ヘクタールあたり年間約5トン、生豆1袋(60kg)あたりに換算すると約200kgの温室効果ガスを吸収している計算になります。
気候変動がコーヒー生産に大きな影響を与えるなか、このプロジェクトではさらなる環境負荷の低減を目指し、化学肥料の使用削減や総合的病害虫管理、防風林や被覆植物の導入などにも取り組んでいます。高品質なコーヒーを生産しながら、次世代へと続く持続可能な農業のあり方を模索する、生産者たちの挑戦が詰まったコーヒーです。
近年、耳にすることのある「脱炭素化」。脱炭素化とは、人間の活動によって出てしまう、二酸化炭素や一酸化二窒素、メタンの温室効果ガスを減らし、増やさない社会に変えていくことです。
脱炭素化には、「カーボンネガティブ」という取り組みがありますが、これは活動によって出る温室効果ガスの排出量よりも、吸着・除去する量のほうが多い状態のことを言います。温室効果ガスの排出量を、
取り組みによって相殺してゼロにする「カーボンニュートラル」や、単に排出を抑える「低炭素」よりも一歩進んだ、大気中の温室効果ガスを実際に減らすことを目指すものです。
自然の中には、もともと炭素循環という、炭素が巡る仕組みがあります。カーボンネガティブの取り組みは、この自然の仕組みを上手に活かすことが土台になっています。
植物や動物は呼吸によって二酸化炭素を出しますが、同時に二酸化炭素を使って光合成をして育ち、その木の実や落ち葉は、動物や昆虫の食料になり、土の中の微生物の働きによって炭素に分解され、土壌に返ります。
この自然な流れを守り、土壌中に炭素をためることが、環境負荷の小さい農業やカーボンネガティブにつながっているのです。
脱炭素に関する記事はこちら >>