スペシャルティコーヒーの新興地、ニューオリエンテ
ニューオリエンテはグアテマラ東部、高地にある山岳地帯です。霧が多く日照時間も他の地域に比べて短いため、冷涼で湿潤な気候が特徴です。豊富なミネラルを含む火山灰土壌が、コーヒー栽培に適した地域です。
1950年代ごろまでは無名の産地でしたが、各農家さんの取り組みはもちろんのこと、政府による政策にも後押しされ、近年スペシャルティコーヒーの産地として発展してきました。
New Crop グアテマラ オーロラ スタジオ プロジェクトから6商品を入荷しました!
グアテマラ ニューオリエンテのパカマラ。エスヴィンさんのファイナルロット。
精製 | ウォッシュ |
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標高 | 1,550m |
品種 | パカマラ |
入港月 | 2025年8月 |
乾燥 | 天日乾燥 |
規格 | SHB |
栽培・農薬の使用 | 情報が分かり次第反映いたします。 |
梱包 | 30kg麻袋+グレインプロ |
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オーロラ スタジオ プロジェクト |
商品管理番号 | UB54-250 |
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生産国:グアテマラ
生産地:ニューオリエンテ
生産者:ラス・マリアナス農園のみなさん
生産地概要:ニューオリエンテは首都のグアテマラシティの東に位置しており、車で2〜3時間ほどの距離で、ホンジュラスとエルサルバドルの国境に隣接するグアテマラの東部のコーヒー生産地域です。サカパ、チキムラ、ハラパ、エル・プログレソ、フティアパの5県から成り立っていて、近年コーヒー生産地として急速に成長しています。標高3,000mを超えるシエラ・デ・ラス・ミナス山脈の麓の自然豊かな環境で育まれています。
精製方法:ウォッシュ
水分値:10.7%
欠点率:2%(6g/300g)
豆色:グリーン
スクリーン:Sc18以上:66.5%、Sc16:20.5%、Sc15:12.5%、Sc15未満:0.5%
Light Roast(浅煎り)
さっぱりとしたブラックティーのような味わいと口当たりです。白ワインのようなニュアンスも感じます。
Medium Roast(中煎り)
ブラックカラントのような甘酸っぱい果実のニュアンスです。ブラックティーのような口当たりが特徴で、甘味と苦味のバランスが取れています。
Dark Roast(深煎り)
ダークチョコレートやナッツなどの風味を感じます。深めでも果実の味わいが残り、落ち着きのある印象に仕上がります。
2024年はCo-NECTプロジェクトのラインナップとして取り扱ったエスヴィン・バスケスさんのパカマラ。世界中から定評があり、すぐに完売になるほど人気のあったコーヒーでしたが、2025年、エスヴィンさんは闘病の末、お亡くなりになりました。このロットはエスヴィンさんが生産に関わった最後のロットです。渾身の一杯のコーヒーを、より多くのみなさんにも、大事に味わっていただきたいです。
ニューオリエンテはグアテマラ東部、高地にある山岳地帯です。霧が多く日照時間も他の地域に比べて短いため、冷涼で湿潤な気候が特徴です。豊富なミネラルを含む火山灰土壌が、コーヒー栽培に適した地域です。
1950年代ごろまでは無名の産地でしたが、各農家さんの取り組みはもちろんのこと、政府による政策にも後押しされ、近年スペシャルティコーヒーの産地として発展してきました。
このコーヒーをつくってくださったのはエスヴィン・バスケスさん。勤勉で、品質の向上に強い意志を持って取り組んできました。エスヴィンさんがコーヒー栽培を始めたのは12年前のこと。収穫期を迎えるたびに、心を込めてコーヒーづくりに励んでいたといいます。単にコーヒー農家としてではなく、栽培の環境にも配慮し、コーヒーを通じた地域社会の発展にも関わりました。手を抜かず、丁寧な精製加工を施し、真心を込めるのがエスヴィンさんのモットーでした。
ー追悼ー 近年エスヴィンさんはがんを患い、闘病生活を送っていました。今回のロットは体調が悪化する中でも、いつものように細やかで丁寧に精製加工を行い、真心を込めて仕上げられたものです。今年の収穫期、コーヒーの生産を見届けたエスビンさんは闘病の末、この世を去りました。「このコーヒーは単に商品ではなく、目的をもって生きたエスビンさんの人生の最後の表現です。」エスヴィンさんの姿を近くでみていた周りの人びとはそう語ります。
このコーヒーを取りまとめ輸出を担ってくださったオーロラ農園のソニアさんは、「種からカップまでに関わる全ての人の価値を大切にするつながりのなかにいられることを、心から誇りに思います。このコーヒーを焙煎するとき、それをお客さんへ提供するとき、味わうとき、その背景にある心と手のぬくもりを感じていただけたら幸いです。」とエスヴィンさんに追悼の意をささげています。ご冥福お祈り申し上げます。
このコーヒーを取りまとめてくださっているのがオーロラ農園さんです。その拠点のあるグアテマラ、コバン。先住民族の多く住むこの地域では、ほかの地域と比べて所得や貧困の格差があるといわれています。
「グアテマラ人は働き者だけど、活躍の機会が限られている。だからこそ、コーヒーの生産者さんへ公平な価格の支払いによって、地域社会に貢献していこう、農家さんがより良い生活をできるようにしていこう。」オーロラ農園の農園主、アルドさんがそう決意し、始まったのが「オーロラ
スタジオ
プロジェクト」です。
コバンから貧困をなくしていくため、売り上げの一部をコーヒーの生産に必要な水のフィルターやソーラーパネル、ストーブなどの設置に充て、農家さんへの公平な還元を行っています。こうした取り組みの輪を広げ、今までに関わった農家さんは50世帯を超えました。
「グァテマラを愛するということ。人を助けるということ。」アルドさんと奥さんのルシアさんが3人の子どもたちに教えていきたいことだそうです。日々、農家さんのもとへ足を運び、自ら手を動かすアルドさん。その背中が大切なことを語っているように思います。