海ノ向こうコーヒーの品質管理担当が、今おすすめしたいロットを厳選してご紹介しております。
今回は、それぞれの生豆の個性を最大限に活かす使い方をまとめました。
日々の仕入れ判断や新しいメニュー開発のヒントとして、参考にしていただけたら嬉しいです!

今回の特集にあわせて、店頭で商品の紹介をしていただけるように商品POPも作成しました。
豆やドリンクの販売時に、ご自由にご利用ください!

シングルにおすすめ

インドネシア マンデリン ポルン セリブ ラジャ スマトラ式

精製 スマトラ式
品種 シガラルタン・ティピカ・S-795

フルーツの甘みを感じるマンデリン

海ノ向こうコーヒーの看板商品「ポルン」。明るく力豊かなフルーツフレーバーやボリューム感があるため、シングルにおすすめです。深煎りはもちろん、中煎りでもポルンが持つポテンシャルを魅力が引き立ちます。


ポルンの特徴

「マンデリン」のイメージが変わる

昔ながらの喫茶店でつややかに光る深煎りの豆。力強いボディでアーシーなフレーバーの代表格。「マンデリン」と聞くとそのようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか?このポルンは、そういったイメージをひっくり返すようなフレーバーを持っています。

少し浅めで試してみました

ポルンは、豊かなフルーツフレーバーに加えて味わいのボリューム感もしっかりあるので、シングルでの商品づくりにはぴったり。その中でもおすすめは、油分が豆の表面にでてくるよりもやや浅めの焙煎度です。今回は、中浅煎りと中深煎り、2種類の焼き分けをして、その味わいを比較してみました。

「中浅煎り」と「中深煎り」で味わい比較してみました!

中浅煎りの場合

1ハゼを終えてすぐくらいで排出する焙煎度では、口に運んだ瞬間にキウイフルーツのような明るい酸味を感じます。口の中に含んだ後は、ボリュームのあるトロピカルフルー ツ系の甘さが広がっていきます。
苦みは控えめで、マンデリンのもつ酸味や甘みのキャラクターを見つけやすい焙煎度です。アフリカや中南米のコーヒーとは異なる、とろみを感じるような酸質は、スマトラ式ならではのフレーバーといえるのではないでしょうか。

中深煎りの場合

2ハゼの直前くらいで排出する焙煎度では、ボディが増して甘さが引き立ってきます。マンゴーを思わせるコクのある甘味が、口の中で続き、ほんのりハーブのような香りも鼻に抜けていきます。
その中でも特筆すべきは、味わいの奥に感じる「旨み」です。これが甘みや苦みと良いバランスになって、ついつい飲み進めてしまう、飲み心地になります。味わいに奥行きが生まれる焙煎度です。

焙煎度別味わい比較のまとめ

深煎りとは違った、新しいマンデリンの一面に出会うことができます。
中浅煎りでは、マンデリンのもつ酸味や甘みのキャラクターを見つけやすい焙煎度です。様々なフルーツフレーバーを楽しむことができます。

中深煎りでは、味わいに奥行きが生まれる焙煎度です。ボディや甘さが引き立ちます。味わいの 奥に感じる旨味はこの焙煎度ならではものです。

今までマンデリンを取り扱っていた方も、そうでない方も、ポルンの「美味しいところ」を探して、一度焼いてみていただきたい一品です!

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