中米のスイス、コスタリカ
「中米のスイス」と呼ばれるコスタリカ。軍隊を持たない平和主義の国としても知られ、「地球幸福度指数」第一位に選ばれたこともあります。コーヒー栽培の歴史は古く、18世紀後半ごろに持ち込まれたといわれています。19世紀後半になると、コーヒーは「黄金の豆」と呼ばれるほど国の主要な輸出産品となり、コスタリカの発展を支えてきました。
近年では、スペシャルティコーヒーの潮流の中で、さらに独自性を発揮すべく、ハニープロセスが考案されたり、トレーサビリティの向上を目指した「マイクロミル革命」などが起こったりと、中米の中でも注目を浴びる生産地となっています。
従来の流通では、農家が集荷業者にコーヒーチェリーを売るのが一般的で、品質に応じた取引ではありませんでした。そんな状況の中で誕生したのが「マイクロミル」です。生産者自身が加工施設を作り、栽培から加工までを自ら行うことで品質を高めようとする動きが高まっています。