国内最初のコーヒー生産地 アンティグア
アンティグアは今やグアテマラを代表とするコーヒー生産地のひとつです。18世紀中頃に、カトリック系の修道士や宣教師などによってコーヒーが持ち込まれたと言われています。はじめてコーヒーの木が植えられたのがこの地、アンティグアだったという説が有力です。グアテマラ全国コーヒー協会、通称ANACAFE(アナカフェ)は、この地域を「トラディショナルアンティグア」と呼び、グアテマラの代表的な8つのコーヒーの生産地として定めています。首都のグアテマラ・シティの西南に位置し、 アグア山とフエゴ山、アカテナンゴ山の3つの火山に囲まれた谷にあり、ミネラル豊富な火山性土壌でコーヒー栽培が行われています。
アンティグアは1773年の大地震により、現在の首都グアテマラシティに移転されるまでは首都であったため、「Antigua Guatemala(古いグアテマラ)」がこの町の正式名称です。また1979年ユネスコ世界遺産に登録されるほど、バロック建築と、植民地時代に建てられた多数の教会の遺構が有名な観光地としても知られています。