グアテマラ フライハーネスのコーヒー生産
フライハーネスはグアテマラ南部、首都のグアテマラシティから南東部に位置します。Anacafe(アナカフェ)によって、「グアテマラの8つのコーヒー生産地」のひとつとして定められている生産地です。1,200~1,800メートルほどの標高でコーヒーが栽培されおり、火山性の軽石土壌と降雨量の多さ、湿度の高さなどがこの地の気候の特徴です。
この地でコーヒー栽培が始まったのは19世紀半ばごろ。植民地経済から移行する中で、火山性の肥沃な土壌と標高の高さが注目され、コーヒーが導入されていったといいます。特に、ブルボンやティピカなどの香味優位性のあるアラビカ種のコーヒーが導入され、栽培が進められてきました。首都に近く、インフラも整備されたことから、いち早く輸出産品としてのコーヒー産業が確立していきました。
1990年代以降には、スペシャルティコーヒーの市場が拡大する中で、高品質なフライハーネスのコーヒーにも注目が集まるようになり、COE(カップオブエクセレンス品評会)に出展する生産者も現れ、世界中のコーヒーのバイヤーやコーヒー愛好家の中で、フライハーネスの名前が知られるようになっていったのです。