OUR STORY

きっかけはスタッフのレシピから

海ノ向こうコーヒーは、坂ノ途中の海外事業部門です。坂ノ途中の事業の１つとして、京都・烏丸にある新風館「本と野菜 OyOy（おいおい）」というレストランがあります。OyOyの人気メニューの１つ「カスカラコーラ」。OyOyのシェフに聞くと、カスカラシロップをベースにスパイスを加え、オリジナルのコーディアルを作っているとのこと。飲んでみると、カスカラの果実感とスパイスの辛味が見事にマッチして、思わず「おいしい...」と唸りました。色々な素材が混ざりあったくせになる風味と、シェフが試行錯誤の末作り上げた味わいを、ぜひみなさんにも楽しんでもらいたいと思い、「カスカラコーラ」として商品化することに決めました。

カスカラをより多くの方に届けたい

そもそもカスカラとは、コーヒーチェリーの果肉と果皮の部分を乾燥させたもの。精製の過程で大量に出る果肉と果皮の部分（=カスカラ）は、一部は堆肥として活用されることもありますが、そのほとんどが使い道がなく捨てられてしまいます。「コーヒーチェリー」と呼ばれるその見た目のとおり、さくらんぼのようなフルーティーな香りのカスカラ。これをなんとか活用し、1粒のコーヒーチェリーから得られる農家さんの収入を増やすことができないかと考え、私たちはこれまで「カスカラ コーヒーチェリー ティ」、「カスカラシロップ」というカスカラの風味を活かした商品を作り、お届けしてきました。今回のコーラの開発はそのカスカラの可能性をより広げるための取り組みの１つです。

さらに、産地で廃棄されたカスカラは、正しく処理をされないと腐敗し水質汚染を引き起こす要因になることもあります。カスカラを活用することは、産地の環境を守る手助けにもなるとも考えています。

生産国で排出されるカスカラの量と比較すると、私たちが使用できる量はわずかではありますが、これからカスカラを中心とした循環が大きく広がっていってほしい。その思いを込めたラベルパッケージをこの商品にデザインしています。美味しさだけではなく、そのストーリーと共に楽しんでいただければと思います。