農家と専門家とNGO
東ティモールのコーヒー栽培の歴史は古く、約200年前からはじまりました。
しかし植民地支配と武力占領による政治的な不安定さから、これまでその魅力を伝えることがむずかしい生産地でした。
独立の混乱期から支援に入られたNGOピースウィンズジャパンさんが、恒久的な生活支援としてコーヒー開発のプロジェクトを立ち上げられ、産地担当の山本も海ノ向こうコーヒーに入社する以前から栽培技師として参加するなど、長いお付き合いがあります。
日々、農家さんの村々へ足を運んで栽培状況をチェックし、インドネシアからも専門家を招聘し農家さんへのワークショップを行うなどの取り組みを行ってきました。その結果、トラック1台分の出荷量からはじまったプロジェクトが、現在では年間何コンテナにも及ぶ高品質なコーヒーが生産されるようになりました。農家さんと専門家とNGOの三者が時間をかけて信頼関係をつくり、互いに歩み寄り、共に汗を流しながら育んでいる、そんなコーヒーです。
