イルガチェフェ?ゲデブ?表記について
ゲデオ県ゲデブ地区で生産されるコーヒーは、ゲデオ県で最も有名な地区にちなみ「イルガチェフェ」とも呼ばれます。ゲデブ地区は地域の約半分がコーヒー栽培に利用されるほど生産が盛んな地域ですが、アクセスが困難なため、かつては輸出ルートが限られ、多くのコーヒーが イルガチェフェコーヒー生産者協同組合(YCFCU:Yirgacheffe Coffee Farmers Cooperative Union)やエチオピア商品取引所(ECX:Ethiopia Commodity Exchange)を通じて取り扱われてきました。そのため、「ゲデブ」の名前で販売されることはほとんどありませんでした。
現在では、生産組合や民間企業が直接精製加工から輸出までを行うケースが増えています。、また、ゲデブ地区は地理的にグジゾーンに近いこともあり、イルガチェフェの他の地域と比べて力強い味わいが特徴的です。その地域特有の風味から、「イルガチェフェ」ではなく 「ゲデブ」の名称でブランド化されることも増えてきています。

【買い付け秘話】G2だけどG1の理由
このロットは、G2規格の商品として取り扱っています。ただし、品質はG1に値するコーヒーです。なぜ、G1の品質なのにG2なのか……そのわけを解説します。
エチオピアのコーヒーには地域別・規格別に最低売価が定められています。このコーヒーの買い付けを行っていたのは2025年の3月頃。その時、G1の価格は高止まり。そうなると買い手が付きづらく、売り手は在庫をたくさん抱えることになってしまうこともあります。このコーヒーを紹介してくださったエチオピアのシッパー(輸出業者)さんでも、同じような状況で、早く在庫をはかしてしまいたかったのでしょう。私たちがこのコーヒーに興味を持っているとお伝えすると、「規格の表記をG2扱いにして価格を落とすこともできるよ!」とご提案をいただき、そうしてもらうことに。いいお買い物をさせていただきました。そんなこんなで、イルガチェフェ・ゲデブのコーヒーをみなさんへもお求めやすい価格でお届けします。