タイ クンラオ スリさん アナエロビック ウォッシュ

精製 アナエロビック ウォッシュ
標高 1,100~1,300m
品種 チェンマイ
入港月 2025年11月
乾燥 アフリカンベッド
規格 なし
栽培・農薬の使用 シェードグロウン
梱包 30kg+グレインプロ+ポリエチレン+綿袋
商品管理番号 UC51-250
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生産国:タイ

生産地:チェンライ県 ウィエンパパオ地区 クンラオ村

生産者:Sri(スリ)さん

ケシ栽培からコーヒー栽培へ

チェンライはタイの最北に位置し、ミャンマー・ラオスの国境に面しています。バンコクから国内線で約1時間ほど。この周辺はそのむかし、アヘン(麻薬)の原料でもあるケシの違法栽培が世界最大規模で盛んに行われていた地域で、市内から北へ約70キロメートルにある3国の国境付近は「ゴールデン・トライアングル」と呼ばれています。ロイヤルプロジェクトにより現在はケシからコーヒーやお茶の栽培に切り替わり、経済的にも環境的にも大幅改善がなされ、今ではケシはほぼ栽培はされておらず、高級リゾートも立ち並ぶ立派なリゾート地になっています。



家族ロットの中で輝く
~スリさんのマイクロロット~

これまでスリさんのロットは家族ロット(ジャイピンファミリー)に含まれ、他のコーヒーと混ぜて輸出されていました。しかし、収穫期にカッピングを行った際、彼女のコーヒーが家族ロットの中でも際立っていると感じました。そのため、昨年から彼女のコーヒーを単独のマイクロロットとして分けて販売しています。 チェリーの状態で48時間嫌気性発酵、その後果肉除去、水洗、ソーキング(水に浸ける)を行います。自作の乾燥用ドームの中で14日間除湿器を使用しながら常に空気を対流させ乾燥させてできたロットです。



BEANSPIREについて

ドライミルを所有している海ノ向こうコーヒーパートナーのビーンスパイアーは、タイ各地のコーヒー生産者からパーチメント/ドライチェリーで購入し加工をおこなっています。タイ国内でもその名はとても有名で、スペシャルティコーヒー産業が最盛期を迎えているバンコクでは、そのほとんどのロースターが国内のスペシャルティコーヒーといえば、ビーンスパイアーから購入するのが当たり前となっています。代表のフアディさんは現在大学の教授としての顔も持っており、国際関係学を学生に教えているそうです。海外留学をしているときに、どのカフェに行ってもタイのコーヒーを全く見かけなかったことがきっかけで、タイのコーヒーをもっと世界へ!との思いを胸に会社を立ち上げました。



車一台でトランクにIkawa(サンプルロースター)と大量のサンプルを積み込み各産地を周りながら、そこの農家さんと一緒にカッピングをする。ただ購入するだけではなく、生産者さんに自分の品質を理解してもらいたいという想いで、夜遅くなっても必ず生産者さんとカッピングするように心がけています。ドライミルの設備も素晴らしく、石取り・脱殻に始まりサイズ選別・比重選別をしっかりとコントロールしながらおこなっています。仕上げは手選別(ハンドピック)にて行われています。時に優しく、時に厳しく生産者と接するフアディさんを見ていると、ビーンスパイアーから学ぶことはとても多く、彼らの事業をもっと成長させていくことが生産者への還元につながるのだと理解できます。「生産者~パートナー会社~海ノ向こうコーヒー~日本のロースター」の繋がりをもっと強めていこうと思わせてくれます。