パナマのコーヒー栽培環境
パナマは、ほかの生産国と比べると生産量は多くありませんが、他国にはない特徴的な土壌特性があります。カリブ海と太平洋に挟まれたパナマはコーヒーの栽培に理想的な環境を有し、南北から吹く風が独特の気候をつくり出しています。
パナマの気候の特徴の一つに「バハレケ」と呼ばれる霧があります。この霧により、さらに寒暖差が生まれ、過酷な環境下で育つコーヒーは、糖度が高く複雑な香味になると言われています。また原生林が日陰や防風林の役目を担っており、繊細なゲイシャ種を保護するのにも適しています。このような独特の土壌特性により、ほかの場所では栽培の難しいゲイシャ種もパナマでは積極的に栽培されています。