コーヒーと助け合いの精神
ニカラグア北部のヌエバセゴビア県にコーヒーが導入されたのは19世紀後半ごろ。標高の高い山岳地帯と、冷涼な気候、昼夜の寒暖差により、高品質なコーヒーの生産に適した産地で、小農家さんを中心に生産が拡大していきました。
内戦や経済危機など厳しい時代のなかで、農家同士が協力して栽培や、収穫などに取り組んできたことで、助け合いの精神が生まれました。その名残で、収穫期には家族や近隣住民が手伝いあう「マノ・バルサ」という習慣が今も残っています。コーヒーはこの地域の人々の誇りと結束の象徴となっていったのです。