南部産タンザニアコーヒーの魅力
近年タンザニアのコーヒーの約75%を生産するンベヤやムボジなどの南部地方は、緩やかな丘陵が連なる地形で、コーヒー栽培に適した広大な土地が広がっています。キリマンジャロ山を擁する北部とは異なる気候条件になり、南部は海から遠く、高い山も少ないため、雨雲が発生しにくく、降水量が少なく気温が高いことがコーヒーの安定的な生産の障害となっています。コーヒーの生産には安定した水の供給が不可欠ですが、この地域は湖からも離れており、十分な水源を確保できないという課題があります。
明るさと甘味を感じる南部のコーヒー
精製 | ウォッシュ |
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標高 | 1,540〜1,670m |
品種 | ケント、ブルボン、N39、地場品種 |
入港月 | 2025年1月 |
乾燥 | 天日乾燥、アフリカンベッド |
規格 | AA |
栽培・農薬の使用 | シェードグロウン |
梱包 | 30kg麻袋+グレインプロ |
商品管理番号 | UB05-251 |
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生産地 | 南部ンベヤ、ムボジ地方 |
生産国:タンザニア
生産地:ンベヤ、ムボジ地方
生産者:ムロウォ、ムワンパララ、ヘズヤ等の組合の小農家さん
産地担当コメント:タンザニアコーヒーの生産量75%を占める南部地方。緩やかな丘が続き高山が少ない地形と、海から遠い距離に位置することから雨雲が少ない気候条件にあります。そのため降雨量の少なさと高温、日照が強すぎることで安定的な生産がむずかしいという課題を抱えています。
精製方法:ウォッシュ
水分値:10.9%
欠点率:1%(3g/300g)
豆色:Green
Light Roast(浅煎り)
明るい酸味とナッツの甘さを感じます。酸味と苦味、甘さなどバランスのとれた、軽やかな仕上がりになります。
Medium Roast(中煎り)
甘さやボディがぐっとましてきます。個人的には中煎り以上がおすすめ。しっかり火を通すことでタンザニアらしい重厚感も現れます。
Dark Roast(深煎り)
チョコレートやアーモンドなどのフレーバーを感じます。ボディも増し、口当たりもまろやかです。
南部ンベヤのムボジ地方は、他の地域に比べ降雨量が少なく、日照が多いという課題を抱えています。コーヒーの栽培には難しい環境ながらも、日陰となる木を植える「キャノピープロジェクト」に積極的に取り組み、少しずつですが、コーヒーの栽培環境が整えられてきています。浅煎りでは軽やかな酸味が特徴的ですが、火をしっかり通すことでぐんと甘味も増していきます。粒の大きさも整っていて、欠点豆も少なく、アピアランスは良好です。
近年タンザニアのコーヒーの約75%を生産するンベヤやムボジなどの南部地方は、緩やかな丘陵が連なる地形で、コーヒー栽培に適した広大な土地が広がっています。キリマンジャロ山を擁する北部とは異なる気候条件になり、南部は海から遠く、高い山も少ないため、雨雲が発生しにくく、降水量が少なく気温が高いことがコーヒーの安定的な生産の障害となっています。コーヒーの生産には安定した水の供給が不可欠ですが、この地域は湖からも離れており、十分な水源を確保できないという課題があります。
そこで始まったのが、「アフリカン・キャノピー・プロジェクト」。在来種の木の苗を配給し、農園のシェードツリーとして利用することで、コーヒーの木を高温から守り、さらには地域の気候温暖化の緩和に寄与しようという取り組みです。
このプロジェクトのコーヒーは買い付け価格にプレミアムを上乗せし、シェードツリーの苗の生産と配給の費用に充てています。将来的にこのプロジェクトに参加している農家さんには、シェードツリーを効果的に使う、アグロフォレストリーの手法を指導する取り組みも行う予定です。アグロフォレストリーを広げることで、森が育ち、根を張ることで、少ない雨を効果的に土壌に蓄えることができ、少量の降雨しかないこのエリアでも栽培がしやすくなります。また、シェードツリーを用いることで、強い日差しからも守られ収穫量も増えるという利点があります。
タンザニアの中で、一番の生産量を誇る南部エリアはまだまだポテンシャルが高く、これからより注目されるエリアとなります。ぜひ、この機会に南部産のタンザニアコーヒーをお試しください。