ゲイシャ種でスペシャルティーコーヒーの道へ
パナマコーヒー栽培は19世紀後半に始まり、特に西部のボケテ地方で発展しました。火山灰土壌と高地の気候、豊富な雨量など、高品質なコーヒー生産に適した自然条件に恵まれた生産国です。
1990年代になると、国際的なコーヒー価格の暴落や労働力不足により、コーヒー危機が起こり、多くの農園がその打撃を受けました。その後、2004年のベスト・オブ・パナマという品評会でゲイシャ種が最高評価を受けたことで、一躍世界から注目を浴びることになります。パナマは国を挙げて、スペシャルティコーヒーの道へ転換を図りました。パナマ・ゲイシャは生産量は少ないものの、特に香味特性の豊かなため、スペシャルティコーヒーの市場で高く評価されています。