まだ知られていない高地から
サン・マルティン地域の生産者さんの約8割は、平均5ヘクタール以下の小規模農家です。伝統的な方法でコーヒーを栽培しており、シェードグロウン(樹陰栽培)による栽培環境のもと、肥料や殺虫剤の使用も必要最小限に抑えられています。
また、多くの農家では、ブルボン種やティピカ種といった、品質に定評のある伝統的な品種を今も大切に育て続けています。こうした取り組みにより、サン・マルティン地域のコーヒーは品質の高さで注目され始めており、地域全体の生活水準の向上にもつながっています。
その結果、これまで農業から離れがちだった若い世代が、あらためてコーヒー産業に魅力を感じ、この道に進むようになってきました。まだ広く知られてはいない生産地域ではありますが、標高の高さと丁寧な精製処理によって、サン・マルティン地域のコーヒーは確かな品質に仕上がっています。