コーヒー生産だけにとどまらない
インドネシア・スマトラ島、ルーサー国立公園を有するこの地は、生態系の豊かな高地です。コーヒー栽培に適した気候と土壌を持つだけでなく、絶滅の危機に瀕した野生動物たちが今も共存する、地球上でも特別な場所として知られています。そんなルーサー地区の高地に位置するのが、ルーサー・コレクティブ・コーヒー(Leuser Collective Coffee)の所有するパンタン・カウカ・エステート(農園)です。
ここでは単なる高品質なコーヒー生豆の生産にとどまらず、持続可能な農業と生物多様性の保全にも真摯に取り組んでいます。革新的な精製技術の開発を通じてコーヒーの品質を高めることで、生産者がより良い価格で販売できる仕組みをつくり、農家さんの暮らしと地域の未来を支えているのです。

浅煎りでは、落ち着いた木のような香りに柚子を思わせる爽やかさと、ブルーベリーのような果実感が感じられます。中煎りでは厚みのある口当たりと、はちみつを連想させる濃密な甘さが際立ち、余韻まで心地よく続きます。深煎りではダークチョコレートのようなコクとほろ苦さが主体となり、後味にほのかな柑橘感が抜けることで、重たくなりすぎずバランス良くまとまっています。全体として、軽やかさとスムースな質感に優れ、飲みやすいマンデリンといった印象でした。