カメルーン、「信じられないほど素晴らしい」
コーヒーの産地
カメルーンは中央アフリカに位置し、ギニア湾に面しています。首都はヤウンデに置かれていますが、経済の中心は港町のドゥアラです。コーヒーもそのドゥアラの港から各国へと渡っていきます。
北はサハラ砂漠、南は熱帯雨林と、地域によって気候環境が全く異なるカメルーン。コーヒーは北西部と南西部の山岳地帯で栽培されています。そんなコーヒー生産地では、北からのサハラの熱風と、南からのモンスーン風によって作り出される気候により、乾季と雨季がはっきり分かれているのが特徴です。雨季が早まると乾燥や保管に影響が出たり、逆に乾季が2週間遅れると開花不良につながったりと、気候に大きく左右されることもあるのです。
カメルーンのコーヒー栽培の歴史は1884年にさかのぼります。ドイツ政府がコーヒーの試験栽培を行うために4つの試験農園を設立しました。運搬のため、生産地からドゥアラまでの鉄道を敷設。インフラの整備も行ったのです。その後第一次世界大戦が勃発。ドイツが敗れたことで今度はフランス人の商人たちによって、組合が設立されました。1927年にはフランスの商社Maison P. Jobin & Cieに6トンの生豆を初輸出。その品質は非常に高く、フランスの新聞が「信じられないほど素晴らしい」と報じたほどだったといいます。

スクリーンサイズの大きなピーベリーを集めてつくったロットですが、15~16%フラットビーンも含まれております。ご了承ください。