ホーンビルが生息する豊かな自然の地ガペ村
ガペ(Nga Phwe)はマンダレー地方に属し、山平地が多い地域ではありますが、ラカイン州付近の山脈地帯ではナイイェガン山周辺にコーヒーが栽培されています。山の斜面にはコーヒーが植えられ、豊かな自然林と多様な動植物が共存しています。
絶滅危惧種であるホーンビル(オオサイチョウ)やテナガザルも生息しており、保護活動が進められています。地域の生産者さんは山肌に点在する土地を所有し、コーヒーのほかに主な収入源としてこんにゃく芋を栽培しています。
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絶滅危惧種の住処を守るコーヒー。黒糖のような甘さが特徴◎
精製 | ハニー |
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標高 | 1,100~1,400m |
品種 | カツアイ、カツーラ、カティモール |
入港月 | 2025年8月 |
乾燥 | アフリカンベッドでの天日乾燥 |
規格 | G1 |
栽培・農薬の使用 | 栽培期間中、農薬化学肥料不使用 |
梱包 | 30kg麻袋+グレインプロ |
商品管理番号 | U651-250 |
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生産国:ミャンマー
生産地:マンダレー ガペ村
生産者:ガペ村の生産者50世帯
(Asho Chin Coffee Association)
生産地概要:バングラデシュ国境にほど近い、ミャンマーの新興コーヒー産地、ガペ村。山岳地帯のガペ村では、斜面にコーヒーの木が植えられています。自然林が多く、動植物が豊かな地域で、絶滅危惧種のホーンビルやテナガザルも生息しています。
精製方法:ハニー
水分値:10.5%
欠点率:0.7%(2.1g/300g)
豆色:グリーン
スクリーン:Sc17以上:41.5%、Sc16:31.8%、Sc15:16.7%、Sc15未満:10%
Light Roast(浅煎り)
甘味のつまった柑橘のフルーツのような味わいです。バランスが取れていて飲み心地が良いです。
Medium Roast(中煎り)
柑橘系のフルーツの印象は変わらず、甘味とボディが増したような印象です。こっくりと、甘さの余韻が続きます。
Dark Roast(深煎り)
深煎りですが、柑橘系の風味を感じます。後味にはキレがあり、あっさりと飲めてしまうコーヒーです。
ガペ村のコーヒーの特徴は、その甘さです。今年のロットも黒糖のようなコクのある甘味を感じさせてくれるコーヒーで、 バランス良く仕上がっていました。シングル使いでも、ブレンドのベースにも使い勝手の良いコーヒーです。
情勢が不安定なミャンマー。今年は大きな地震も発生し、生産や輸送にもその影響が出ており、こうしてコーヒーを手にできること自体がとても貴重です。無事に入荷し、今年もみなさんにお届けできることにまずはほっとしました。
ガペ(Nga Phwe)はマンダレー地方に属し、山平地が多い地域ではありますが、ラカイン州付近の山脈地帯ではナイイェガン山周辺にコーヒーが栽培されています。山の斜面にはコーヒーが植えられ、豊かな自然林と多様な動植物が共存しています。
絶滅危惧種であるホーンビル(オオサイチョウ)やテナガザルも生息しており、保護活動が進められています。地域の生産者さんは山肌に点在する土地を所有し、コーヒーのほかに主な収入源としてこんにゃく芋を栽培しています。
ガペ村周辺では陸稲栽培のため焼畑が行われることがあり、過度な焼畑は生態系に影響を与えてきました。これを受け、海ノ向こうコーヒーと、ジーニアスコーヒー、国際NGO(FFI = Fauna Flora International: https://www.fauna-flora.org)が協力し、森林保全と持続可能なコーヒー栽培を両立させるプロジェクトを開始しました。
コーヒーは森を切り拓くことなく、すでに植わっている森林のなかで栽培できるため、環境保全にも役立つ農作物です。2020年以降、ジーニアスコーヒーの苗木提供により本格的な栽培が進み、10万本以上が植えられました。さらに、焼畑に頼らずコーヒーで収入を得る仕組みを作り、1キロあたり25セントを農家とNGOへ寄付。2022年度にはロースターさんの協力もあり、約2トン分、525ドルの寄付が実現しました。プロジェクトは現在も継続しており、自然環境と生物多様性の保護に貢献しています。
最新のレポ―ト(2023年の集計)によると、16万9千本の苗木を定植、コーヒーの収穫や精製加工に関するトレーニングを実施しています。現地の有機認証も取得しています。
2022年1月にマイクロミルが建設され、その後すぐに加工が開始されました。浮力選別で品質の均一化を図り、果肉除去後はアフリカンベッドで1日乾燥、その後ビニールハウスでゆっくりとドライパーチメントまで仕上げます。
完熟チェリーを使用することでパーチメントはカラメル色になり、清潔な加工環境も維持されています。加工場で作業をするみなさんの丁寧な作業が、コーヒーの味わいに均一性と品質に現れています。
ガペ村は、チームで協力して仕事をするコミュニティワークが昔から行われていた地域であるため、加工場内での意思疎通もしっかりと行われており、品質に対する認識もしっかりとしていることが印象的です。今後もどんどん品質が上がっていくことが楽しみです。