雲南 プーアル かもめの天空農園 プレミアムウォッシュ

ピーチ、パイナップル、アップルなど、様々なフルーツフレーバーが顔を出す印象的な味わい

     
精製 ウォッシュ
標高 1,700m
品種 カティモール
クロップ年 2024年5月入港
乾燥 機械乾燥
規格 Premium Grade I(YCE-P1)
おすすめ焙煎度 ミディアム~フルシティ
注意事項 ※お手頃な価格のカレントクロップも引き続き販売しております。22/23クロップも合わせてご利用ください。
フレーバーノート citric, peach, pineapple, apple, sweet-finish, round-MF, comfortable-acidity
栽培・農薬の使用 シェードグロウン
梱包 30kg麻袋+グレインプロ
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雲南を精製方法別に飲み比べ【焙煎プロファイル付】
商品管理番号 U530-240
生産地 雲南省 プーアル市 ランソー
注意事項 ※お手頃な価格のカレントクロップも引き続き販売しております。22/23クロップも合わせてご利用ください。
精製 ウォッシュ
標高 1,700m
品種 カティモール
入港月 2024年5月入港
生産者 天空農園 農園管理者 曾(ソウ)さん
乾燥 機械乾燥
規格 G1
サイズ 15UP
認証 なし
栽培・農薬の使用 シェードグロウン
      
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生産国:中国

生産地:雲南省 保山市 潞江垻 (ルジャンバ)

生産者:天空農園 農園管理者 曾(ソウ)さん

beans

精製方法:ウォッシュ

水分値:12%

密度:677g/L

水分活性値:0.69Aw

欠点率:3% 9.2g/300g

豆色:green

Light Roast(浅煎り)
フルーツのニュアンスを伴った、明るい酸味が非常に心地よいです。

Medium Roast(中煎り)
柑橘系の爽やかなフレーバーとローストによる甘さが心地よい、軽やかな味わい。雑味の少ないアフターも〇

Dark Roast(深煎り)
良質な酸を持っているので、キレのある苦味を持つ深煎りが楽しめます。アフターではリンゴのような甘いフレーバーも印象的です。

印象的なフレーバーのナチュラルも良いですが、ウォッシュも是非お試しください。今期から選別工程を見直し、よりクリーンで良質な酸味をもつクロップ作りを目指しました。フレーバーでは柑橘系の明るさだけではなく、ピーチ、パイナップル、アップルなど、様々なフルーツフレーバーが顔を出す印象的な味わいです。貝殻豆の混入がやや多い面はございますが、雲南の土地が作り出すテロワールをしっかり楽しんでいただけます。

まるで東南アジアな気候と民族の多様性

雲南省があるのは中国大陸の西南部、ミャンマーとラオス、ベトナムと国境を接し、様々な民族が暮らす多様性あふれる地域です。日本から上海を経由して雲南省へ向かいました。まだひんやりとした寒さの残る3月上旬、日本とそれほど気候の変わらない上海、そこから飛行機で4時間ほどをかけてたどり着いたのが雲南省の空の港、シーサンパンナという街でした。空港の外へ出てみるとじめっとした暑さを感じ、まるで東南アジアの国にいるかのような気候でした。
ミャオ族にタイ族、イ族……街を歩けばきらびやかな民族衣装を着た人々に目を奪われます。「花の髪飾りを付けてキラキラとした衣装を来ているのはタイ族、青と黒が特徴の衣装にかつらのような髪飾りを付けているのはイ族、ミニスカートに前掛けをしているような衣装はミャオ族だよ」案内してくださった現地パートナーの曾さんが教えてくださいました。ちょうどその日は日曜日、たくさんの人々がそれぞれの民族衣装を身に着けて街の市場へお出かけをしていてとてもにぎやかでした。国境の街ならではの様子がそこにはありました。

曾さんと「かもめ」の名前に隠された意味

私たち海ノ向こうコーヒーの現地パートナーになってくださっているのが曾さんです。日本人の父親と台湾人の母親のもとに生まれた曾さん、日本にもルーツを持つ台湾人で若い頃には日本の企業で働いたこともあったそうです。「若い頃に2,3年日本で働いたこともあったけれど、なんとなく日本社会が合わなくてね……結局台湾に戻ろうと決めたんだ」。その後、台湾の不動産関連の会社の駐在員として雲南省に赴任したのが、この地と曾さんの出会いのきっかけでした。土地の調査で雲南省のプーアル市を訪れた曾さんは、そこでお茶やコーヒーが栽培されているのを初めて知ったそうです。コーヒーの農家さんを訪ね歩き気づいたことは農家さんはコーヒーを全く飲まないということ。当時の中国のコーヒーの流通では、生産されるコーヒーのほとんどが大手のコーヒーチェーンへ流れていくのが主流でした。上海などの都市部ではコーヒーの消費も右肩上がりの状態。

これからは地方都市でも消費が伸びるだろうと、中国国内のマーケットへ参入の可能性を感じた曾さんは、品質の高いスペシャルティコーヒーをつくり雲南省で雲南のコーヒーを広めていこうと動き出しました。雲南のコーヒーがそこからいろんなところへ飛び立って行ってほしいという想いと、台湾から飛び込んできた自分の姿を「かもめ」の姿に重ね、自らの農園に「かもめの天空農園」と名付けたそうです。農園や加工場を管理すると同時にプーアル学園のコーヒー学科で教鞭をとり、次の世代の生産者の育成にも力を入れています。「プロセスで大事なのは水と空気、温度、時間。発酵ひとつでウォッシュでも甘さとコクが出るんだよ。乾燥も乾燥用のテーブルで乾燥させて見たり、地面でやってみたり、乾燥機でやってみたり、いろいろ実験してみている。新しく取り組み始めた産地、易武(イーウー)はパナマやコロンビアの気候に似ている。いいコーヒーが採れるはずなんだ。ゲイシャにパカマラ、SL、カトゥアイ……いろんな品種を植えてみようと思っているんだ。」と、夜がふけるまで曾さんのコーヒー話は尽きませんでした。

パートナーシップを大切に

曾さんは各地域の農園の近くにある加工場とパートナーシップを結んで加工にも力を入れています。曾さんのコーヒー生産の特徴は、農家さんや加工場との連携が上手なこと。日々のコミュニケーションのもと協働して毎年設備にも改善を加え、大掛かりな発酵用のタンクを導入したり、乾燥機の攪拌用のプロペラにも均等に乾燥できるよう工夫を加たり、シェイドドライ用のハウスやアフリカンベッド、パティオなどマイクロロットを生産できるよう様々な乾燥工程に取り組めるような設備を導入しています。「なかなか時間も労働力もかかるんだけれど、お客さんの要望にこたえられるようなコーヒーをつくっていきたい。」と曾さんはいいます。高台から見渡せる乾燥場はまるで中南米の生産国を思わせるもののよう。その奥に雲南の山々を望む景色は圧巻です。そんな景色を後ろに、「いい景色だろ~、ここではいいコーヒーができるんだ」と自身に満ち溢れた表情でずっしりとかまえる曾さんの姿がありました。