ミナスジェライスのコーヒー生産と、「ファゼンダ」ビスタ・アレグレ
ブラジル南東部のミナスジェライス州。かつて金やダイヤモンドなどの採掘で栄えたこの地域は、今やブラジルのコーヒー生産の50%を支える一大コーヒー産地です。ミナスジェライス州のなかでもセラード(セハード)エリアや、スル・デ・ミナス、マタス・デ・ミナスなどが有名どころの産地として知られています。
ビスタ・アレグレ農園があるのは、アンジェランディアというエリア。だだっ広い広大な平地での栽培が多いブラジルでは珍しい、高標高に位置する農園です。標高は1,000mを超え、昼夜の寒暖差も大きく、コーヒーチェリーがゆっくりと時間をかけて熟していくことで、甘味のつまったコーヒーが生産できます。
ブラジルでは大きめの農園のことを「ファゼンダ」と少し小さめの農園のことを「シティオ」と呼ぶそうです。この農園は「ファゼンダ」と名打つ農園。200ヘクタールという広大な農園ですが、その50%が森林保護区に指定されています。