コロンビア マグダレナのコーヒー栽培
マグダレナは、シエラネバダ山脈のふもとに広がるコーヒー生産地です。コーヒー栽培の歴史は、19世紀後半にさかのぼります。もともとは外国人による大規模農園にはじまり、その後大規模農園は衰退、国内からの開拓者たちが荒れた農地を再興し、コーヒーの生産地として発展していきました。20世紀後半になると、この地に暮らすアルワコ族やコギ族、ウィワ族などの先住民族の人びともコーヒー栽培に関わるようになっていきました。開拓者たちと先住民族とが共存しながら、今につながるマグダレナのコーヒー生産の歴史を築いてきたのです。
FNC(コロンビア生産者連合会)によると、マグダレナ全体では5,000世帯以上の農家さんたちが、合計で20,000ヘクタールほどの農地で、森を守りながら農作物を育てるアグロフォレストリーという農法でコーヒーを栽培しています。持続可能な農法を取り入れた生産地のコーヒーとして世界中にファンの多い産地のひとつです。