「シャムス」とは?
品名の「シャムス」は現地のことばで「太陽」の意味。収穫期になると、農家さんのお家の屋上や庭先にはさんさんと降り注ぐ太陽のもと、乾燥中のたくさんのコーヒーの実が広げられています。
多くの人に楽しんでもらえるよう、味や香りに特徴のあるものをつくろうと、村の農家さんたちが熱意を持って仕上げてくださったモカコーヒーの味わいをお楽しみいただきたい一品です。
New Crop 沖縄 やんばるおじいのコーヒー
New Crop エチオピア イルガチェフェ イディド GRADE2 ウォッシュド
チョコレート、キャラメル、シトラス、スパイス……豊かなテロワールと丹精に心のこもったコーヒー
精製 | ナチュラル |
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標高 | 1,800〜2,100m |
品種 | ダワイリ(古代ティピカ/イエメニーア) |
入港月 | 2024年9月 |
乾燥 | アフリカンベッド+天日乾燥 |
規格 | 規格なし(スクリーンサイズ:15UP) |
栽培・農薬の使用 | 栽培期間中 農薬・化学肥料不使用 |
梱包 | 30㎏麻袋+エコタクト |
商品管理番号 | UA75-240 |
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生産国:イエメン
生産地:イッブ州 アルカフル市 ハワール地域
生産者:ハワール地域の170人の農家さんたち
生産地概要:イエメンでは、収穫から精製まで、各農家さんが行います。イエメンのコーヒー栽培で特徴的なのが、テラス式と言って、斜面に棚田のような土地をつくり、そこにコーヒーを植える方法です。ほかの生産国にはない光景が広がっています。
またイエメンの場合、シェードツリーは使用せずに農地にコーヒーだけを植えている場合が多いのですが、標高が高く、温度がとても低いため、シェードツリーは使わずとも健康的にコーヒーが育つと言われています。
品名の「シャムス」は現地のことばで「太陽」の意味。収穫期になると、農家さんのお家の屋上や庭先にはさんさんと降り注ぐ太陽のもと、乾燥中のたくさんのコーヒーの実が広げられています。
多くの人に楽しんでもらえるよう、味や香りに特徴のあるものをつくろうと、村の農家さんたちが熱意を持って仕上げてくださったモカコーヒーの味わいをお楽しみいただきたい一品です。
精製方法:ナチュラル
水分値:12%
欠点率:3%程度(10g/300g)
豆色:イエローグリーン、グリーンイエロー
スクリーン:Sc17以上:37%、Sc16:38%、Sc15:22%、Sc15未満:3%
Light
Roast(浅煎り)
キャンディーのような甘さのあとにネクタリンの甘酸っぱさが続きます。少しハーブ系のニュアンスも感じます。すももに、乳酸飲料などなど、いろんな味わいを楽しめる焙煎度合いです。
Medium
Roast(中煎り)
浅煎りのときに感じたフレーバーは残しつつ、質感が増します。じゅわ―っとした口当たりになります。キャンディーライクな印象も引き続きありますが、黒糖飴のようなこっくりした甘さで香ばしい印象です。
Dark
Roast(深煎り)
どことなくマンデリンのような、海苔のような……。そんなアロマが漂ってきます。深煎りですが、後味はスッキリ。バランスのとれた味わいです。
ミディアムロースト(中浅煎り)ではさまざまはフレーバーを感じることができるおもしろいコーヒーです。
フルシティ程度まで火を通すと、フレーバーが隠れてしまうので、個人的にはシティローストぐらいで焙煎を止めるのがおすすめです。
生豆の見た目は、色がグリーンだったりイエローだったりします。ムラがあるのは、農家さん個々人で乾燥まで行ったものを集めてひとつの商品をつくったからです。
そのムラが逆に、複雑でおもしろい味わいにもつながっています。
※少し微粉が多いため、焙煎前にふるいにかけることをおすすめします。(小分け商品に関しては、社内での小分け製造時にもふるいにかけております。)
「幸福のアラビア」と称されるイエメン。乾燥地で水の確保が難しい中東地域にありながら、雨季になると緑が芽吹き、人々はこの地で農業を営んできました。
中東では唯一ともいえるコーヒーの生産地で、交易の中心となったモカ港は、モカコーヒーの名前の由来となった地として知られています。商人が多く活躍し、香辛料などの交易が盛んに行われてきました。
そんなイエメンでコーヒーが登場したのは13世紀ごろといわれています。以来コーヒーは、イエメンの人々の文化や生活の中に溶け込んできました。
現在、コーヒーは人々にとって主要な農作物のひとつとなっており、家族の生業としてコーヒー生産に取り組んでいる人々がたくさんいます。そのほとんどが1エーカーほどの農地を所有する小規模農家さんです。
海ノ向こうコーヒーは、イエメンコーヒーの発展に尽力するモカオリジンズさんをパートナーとして、単一農家さんのオリジナルロットや、地域の特別ロットなどをつくってきました。
より多くの人に、質の高いイエメンコーヒーを届けたい、コーヒーでイエメンの経済発展に貢献していきたいという思いで、兄弟で活動しているモカオリジンズさん。
このコーヒーはハワール地域の農家さん、総勢170名と協力してつくった、地域の特別ロットです。
こちらのコーヒーの品種「ダワイリ」。みなさんはご存じでしょうか?あまり聞きなれない品種かもしれません。別名「イエメニア」とも呼ばれたり「古代ティピカ」と呼ばれたりします。
アラビカ種のコーヒーの起源はエチオピアや南スーダン周辺とされる説が有力です。そうした地域から、対岸のイエメンに持ち込まれたコーヒーがこの地に根付き、地場品種として栽培されてきました。
これが現在「ダワイリ」や「イエメニア」と言われる品種のルーツです。
17世紀になるとヨーロッパでのコーヒーの需要拡大に目をつけた、オランダ東インド会社がイエメンからコーヒーを輸入するようになり、その後、栽培地拡大のためスリランカやインドネシアのジャワ島に、イエメンから調達したコーヒーを持ち込んだとされています。
こうしてジャワ島で栽培されるようになったコーヒーが、こんどはオランダのアムステルダムの植物園へ送られることになり、そこで栽培されていたコーヒーの子孫が中米や南米にも伝播していったのだそうです。
これが一般的に言われる「ティピカ」種の伝播の歴史です。「ダワイリ」は実は「ティピカ」のもとになったコーヒーなんですね。コーヒーの伝播の歴史を振り返りながら飲んでみると、より一層深みのあるコーヒーだなぁと感じる商品です。