優しい口当たりのクリーンカップ
| 精製 | ウォッシュ |
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| 標高 | 1,250～1,400m |
| 品種 | ゲイシャ |
| クロップ年 | 2024年9月入港 |
| 乾燥 | 天日乾燥、アフリカンベッド |
| おすすめ焙煎度 | ライト～シティ |
| フレーバーノート | floral, muscat, sugar cane, anko, clean-cup, soft-mouthfeel |
| 栽培・農薬の使用 | 栽培期間中 農薬化学肥料不使用、シェードグロウン |
| 梱包 | 30kg麻袋+グレインプロ |
| 商品管理番号 | UA63-240 |
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生産国：メキシコ
生産地：チアパス州 ラス・マルガリータス サン・ラファエル
生産者：サンラファエル農民グループの皆さん
産地担当コメント：豊かな自然とアグロフォレストリーで育まれたコーヒーです。
精製方法：ウォッシュ
水分値：11.50%
欠点率：0.9%（2.7g/300g）
豆色：Green
Light Roast（浅煎り）
白ブドウのような爽やかな甘さと明るい酸味があり、ジャスミンの香りが心地よく鼻から抜けていきます。
Medium Roast（中煎り）
さとうきびやあんこなどの優しい甘さが舌の上に広がり、クリーンでソフトな質感が持続します。
Dark Roast（深煎り）
繊細な花の香りが持ち味のため、深煎りにすると苦みが先行し、ややもったいない印象です。
今回が初収穫となる若いゲイシャ種のコーヒーノキによる実験的なロットになります。 そのためゲイシャらしい風味は優しい印象となっておりますが、爽やかな酸味と優しい甘みを感じていただけるコーヒーに仕上がっております。
地域住民からドン・ラファの愛称で呼ばれるフィンカ・ドンラファ組合。チアパス州ラスマルガリータスに生産拠点をおく農園グループです。ラスマルガリータスはEastern Highlandsと呼ばれるエリアにあり、グアテマラとの国境にも近く、スペシャリティコーヒー産地として名高いウェウェテナンゴと同じ山系に属しています。またこの農園のあるサン・ラファエルという町は、ラカンドンと呼ばれる熱帯雨林地帯として知られています。グアテマラにまで続くこの熱帯雨林には多様な生物がおり、メキシコ全体の33%の鳥類、25%の動物、56%の昼行性の蝶類、16%の魚類が生息している、まさに生物の楽園のような土地です。
近年、サン・ラファエルでは生物保護区域外での森林伐採が問題視されており、森林を守りながら栽培するアグロフォレストリーが積極的に導入されています。このコーヒーも、人と森の生き物が共生していくための作物の１つとして栽培されています。
中米最北に属するメキシコ。コーヒー全体の生産量では世界第10位ですが、オーガニックコーヒーに注目してみると世界第１位、世界全体の60％のオーガニックコーヒーがここメキシコで生産されているといわれています。そんなメキシコのコーヒーの歴史を一つお話しさせていただきます。1700年代後半に初めてメキシコ国内にコーヒーが持ち込まれ、コーヒー栽培が始まりますが、豊富に鉱山が採掘されるメキシコではコーヒーは換金作物としての価値を見出されづらく、長年にわたってメキシコ南部の辺鄙な山間地の小さな土地や共有地での栽培が強いられていました。そんな中、1900年代初頭のメキシコ革命後に農業革命がおこり、何千人もの先住民グループや労働者に小さな土地が与えられました。
同時期に施行された労働法により農奴が解放され、彼らがコーヒー栽培技術やコーヒーの苗を各地に持ち帰り、メキシコ国内でのコーヒー栽培が広まりました。1958年にはメキシコ国立コーヒー研究所（INMECAFE）が設立され、徐々に国外への輸出が増えていきます。1973年からはINMECAFEによる支援が手厚くなり、地方でのコーヒー生産が爆発的に増えました。しかし、1989年にINMECAFEが解散すると、地方生産者は、支援や資源へのアクセスを絶たれることとなります。さらに同年国際コーヒー協定が停止したためコーヒーの国際価格が前年の半分に暴落し、コーヒー生産量は35％下落する事となります。その後カトリック教会などの支援を得て、メキシコで初めてのコーヒー協同組合が誕生しました。
協同組合は、生産者への技術支援や経済支援を行うとともに従来のコーヒーよりも価値が見込めるとしてオーガニックコーヒーの栽培を推し進めていきました。このようにして今では世界第１位のオーガニックコーヒー生産国となったのです。
