イエメンの中でも良質なコーヒーを産出するハラズ
イエメンは中東で唯一のコーヒー生産国。アラビア半島の西側で 北と東にはサウジアラビアがあります。話されている主な言語はアラビア語で、国内の99%の人がイスラム教徒です。イエメンでは、コーヒーは主要な農産物の1つで、農家数は30万。ファミリービジネスとしてコーヒー栽培を生業にしている農家が多く、均してそれぞれ1エーカー。いわゆる小規模農家に属します。
シンプルだからこそ輝く、達人が作るナチュラル
精製 | ナチュラル |
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標高 | 1,700〜2,240m |
品種 | ジャディ (古代ティピカ/イエメニーア) |
クロップ年 | 2024年9月入港 |
乾燥 | 天日乾燥+アフリカンベッド |
おすすめ焙煎度 | ライト〜ミディアム |
フレーバーノート | winey, strawberry, citric, comfortable-acidity, rich-flavor |
栽培・農薬の使用 | 混植栽培、栽培期間中 農薬化学肥料不使用 |
梱包 | 10kg+バキュームパック |
商品管理番号 | UA39-240 |
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生産国:イエメン
生産地:サナア州 マナーカ市 ハラズ ワディセイル村
生産者:ガーリブ・アルハッマーシさん
産地担当コメント:ガーリブさんはイエメンでもナノロット作りを始めた先駆者的な存在。現在はインフューズドコーヒーにも挑戦しているそうです。
精製方法:ナチュラル
水分値:11.3%
欠点率:1.8%(5.4g/300g)
豆色:Yellow
Light Roast(浅煎り)
心地よい柑橘系の酸味と、ベリーやレーズン、グレープなど複雑な果実味が印象的です。
Medium Roast(中煎り)
クローブのような、甘くスパイシーな香りが鼻から抜けていきます。明るい酸味がしっかりと感じられ、フレッシュな印象を感じます。
Dark Roast(深煎り)
アフターの複雑性が面白い焙煎度合です。ビターチョコレートをベースに、フローラル、スパイス、ストーンフルーツ、ベリーなどコンプレックスな味わいは唯一無二です。
これまでは、嫌気性発酵やバレルエイジドなど、精製工程による味わいを追い求めてきたガーリブさんでしたが、2024年は原点回帰。シンプルなナチュラル精製のコーヒーをご紹介していただきました。昔ながらの精製とは言えど、そこは名手ガーリブさん、乾燥棚でのチェリーの乾燥を1つとっても、一日に攪拌を行う回数や頻度に工夫が凝らされています。例えば乾燥初期の攪拌では、チェリーの水分値が高く高頻度の攪拌を求められますが、水分を多く含んでいる分、チェリーは重く、大変な力仕事になります。それをガーリブさんの農場では人手をしっかりと確保し他の農家さんの1.5倍ほどの回数をこなせるようにしているんだとか。
そんなシンプルだからこそ、技術に味わいの違いがあらわれる精製方法でも、ガーリブさんのこだわりは行き届いているのです。
イエメンは中東で唯一のコーヒー生産国。アラビア半島の西側で 北と東にはサウジアラビアがあります。話されている主な言語はアラビア語で、国内の99%の人がイスラム教徒です。イエメンでは、コーヒーは主要な農産物の1つで、農家数は30万。ファミリービジネスとしてコーヒー栽培を生業にしている農家が多く、均してそれぞれ1エーカー。いわゆる小規模農家に属します。
ハラズはイエメン北西の高地に位置し、標高は最高2,400mと高く、寒冷な地域です。ハラズ周辺は豊かな火山性土壌。一般的にハラズコーヒーは、レーズン、フルーティーな酸味、滑らかなボディ感、チョコレートのようなアフターフレーバーを有するコーヒーで、イエメンコーヒーの中でも良質なコーヒーが取れる産地として有名です。
ガーリブさんは300年以上昔の先祖から続く歴史あるコーヒー農園を管理しており、現在でも新しい苗木を植えるなどの細やかな管理を行なっています。彼の農園は傾斜の激しい山肌にあるため、標高が1,700〜2,240mと幅広くなっています。コーヒーの植え方は、斜面を棚田のように仕上げ、その棚田にコーヒーを植えており、シェードツリーは使用しません。標高が高く温度がとても低いため、シェードツリーは使わずとも健康的にコーヒーが育つからです。
ガーリブさんが住んでいるワディセイルという村の主な作物はやはりコーヒー。その他に農家さんの主食となる麦を育てている農家もおり、麦からパンを作って毎日食べています。現地語で「ワディ」とは谷、「セイル」とは水源を意味します。比較的水が豊かな土地でもあります。ガーリブさんはこの土地のリーダー的存在で、彼のコーヒー品質に対する情熱は周辺農家からの尊敬を集めています。