海ノ向こうコーヒーだより(4/12号)|ミャンマー 輸出に向けて作業
ミャンマー 輸出に向けて作業中
色々と大変な状況のミャンマーですが、4月9日に輸出会社ジーニアスコーヒーと電話でミーティングをしました。週のうち、4日デモ活動、3日農作業というスケジュールで生活しているコーヒー農家さん。生産地ユアンガンでは今の所、平和的なデモ活動となっています。
みなさんのおかげでたくさんのマイクロミルを作ることができた今年1月。収穫も乾燥も終了し、あとは輸出をするだけです。現在タイミングを見計らっており、輸出に必要になる書類やコンテナのブッキングを進めているところです。今までよりもミャンマーからシンガポールの輸送コストが10倍ぐらいに跳ね上がっていますが、大変な中作ってくれたコーヒーをなんとか日本へ輸出するためにジーニアスコーヒーも動いてくれています。私たちとしてもなんとしても輸入したいので、くれぐれも安全にねと伝えました。今月終わり頃にはある程度見通しがつくと思いますが、今の所輸出予定は5月下旬〜6月初旬にかけて行う予定です。
東ティモール首都ディリで大洪水
4月4日から続いた豪雨により、東ティモール首都ディリにおいて、洪水の被害が続いています。空港から中心部へ向かう際に使う橋は、濁流が今にも迫りそうな勢いで流れており、それを多くの人が見物に来ていました。川の流れの激しさによって、一部民家が被害を受けたり、多くの残骸物が濁流とともに流れて、川が堰き止められ、洪水により被害を大きく受けています。膝上ぐらいまで浸水しているところが多く、私が長年、焙煎に関して語り合った友CBSの焙煎士サンタナの家は、倒木により全壊してしまったようです。
コーヒー産地は山にあるため、大きな被害はなく、「土砂崩れの用心を!」と呼びかけています。昨年も大きな洪水の被害を受けた東ティモール。今回はそれ以上に多大で、死傷者も数多く出ているようです。安否確認をしたところ、CBSのヘッドバリスタ、オマール君が笑顔で写真を送ってくれました。こういった写真を見るとちょっと安心します。
ミャンマーの事態もそうですが、こういったことが起こると我々にできることって少ないなと感じます。そんな少ない中ですが、今私たちにできることは、東ティモールコーヒーを皆さんに使っていただくことが一番のサステイナブルな支援につながると思っています。まだまだ知名度が低い東ティモールを広めていきましょう。
東ティモールコーヒー販売以外に何かアクションを起こしたいという方は僕らのパートナCBSの母体であるピースウィンズジャパンさんが緊急支援募金を受け付けています。
ピースウィンズジャパン 緊急支援 ≫
酵母菌を使って実験開始
産地担当の私としては、産地に行けないのはなんともストレスが溜まるものです。しょうがないから、色々な人の手を借りて、日本でできるコーヒーの精選に関する実験を開始しました。色々な酵母菌を使用して、その香味の変化を見ていきます。まずは実験方法の確立から行っていこうと思っています。乳酸菌使ったり、酵母菌や枯草菌使ったりして、楽しみながら、報告できる範囲でお伝えしていきますね。面白い結果が出ればいいな〜と思ってます。日本国内のチェリーを使用するので、ついでにカスカラも自宅で乾燥中。