野生動物と共存する
タンザニア北部は、アル―シャやモシ、ンゴロンゴロなど国を代表するコーヒー産地を有する地域です。なかでもンゴロンゴロは自然保護区にも指定されています。「ンゴロンゴロ」は現地の言葉のスワヒリ語で「大きな穴」を意味します。その呼び名の由来になったのが、「ンゴロンゴロクレーター」とも呼ばれる、数百年前におきた大噴火がきっかけでできた巨大なカルデラ。そこには湖や湿地が存在し、さまざまな動物たちが生息しています。
このコーヒーはそんなンゴロンゴロの雄大な自然の中で栽培されているもの。コーヒーが栽培されているところを、ゾウやライオン、バッファローに、ヒョウなどが行き交うこともあり、農家さんたちは動物たちの動向をうかがいながら、時として命がけでコーヒーを生産しています。